BIFRONTE ~公界島奇譚~
●本州の某県某半島の南端にぽつんと浮かぶ島があった。
その名は『公界島』。
風光明媚を売りにした観光地であったその島に、数十年前ある一人の男が移り住み、宗教団体『救世ノ家』をひっそりと設立する。
主人公・山田草一郎は、宗教色の強い島に育ちながら信仰心に目覚める事もなく、すくすくと成長していった。
草一郎は大学進学を機に上京する事になっており、幼馴染の天谷桜・若菜姉妹、貝塚仁たちも同じく島を離れる事になっていた。
ある日、草一郎は若菜から最後の思い出作りと称して心霊スポット体験に誘われる。

